"THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS"-Dr.パルナサスの鏡(2009) [movie-i]
幸せな、遺作。
残念ながら、撮影半ばにして亡くなってしまったヒース・レジャーの最後の出演作で、
幸運なことに彼の遺志をついで友人である、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらが出演し完成させた作品。
内容はテリー・ギリアムらしい、ちょっと毒のある、凝った設定のファンタジー。
ギリアム・ファンタジー好きとしては是非観なくてはと考えていた一本。
2007年のロンドン、パルナサス博士率いる旅芸人一座がやっている出し物は、
心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。
しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。
或る晩、一座は偶然首つり男トニーを助け、そこから物語は広がっていくのだが…。
配役と設定が本当に良い。
キーマンのパルナサス博士に名優クリストファー・プラマー。
そしてパルナサス博士と敵対する悪魔Mr.ニック役に"コーヒー&シガレッツ"以来のトム・ウェイツ。
彼らの存在感は計り知れない。トム・ウェイツには役柄の中でもくわえ煙草に嗄れ声で一曲披露してほしかったけれど…。
パルナサス博士の娘ヴァレンティナ役にはモデルのリリィ・コール。
そのパーフェクト・ボディとドールフェイスもさることながら、
ベテランを差し置いて驚くほどの存在感を醸し出している。文句なしに適役。
ヒースの友人お三方も安定感のある演技で設定を崩すことなく、見事につないでいる。
ただ、そこに説明的な演技なり、言葉がどうしても必要になってしまうので、
やはり役者が変わることによってのつながりの違和感は少し感じてしまう…。
ヒース・レジャーの死は本当に残念。
この作品だけでなく、今後の彼が出演したであろう実りある作品の数々のためにも。
頭の中で考えていることが具現化されたら…という設定は、
きっと常々ギリアム監督自身が考えていたテーマではないだろうか。
そこにそれぞれの人々の選択肢を必要とさせ、現代の寓話とした。
この物語、楽しめる人は100%楽しめるだろうし、
そうでない人には…とことん退屈な物語になりえるかもしれない。
もちろん、私は前者だけれど。
"THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS"
Dr.パルナサスの鏡
2009/ENG=CAN/124min
監督:テリー・ギリアム
製作:ウィリアム・ヴィンス/エイミー・ギリアム/サミュエル・ハディダ/テリー・ギリアム
製作総指揮: デイヴ・ヴァロー/ヴィクター・ハディダ
脚本:テリー・ギリアム/チャールズ・マッケオン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
アートディレクション:デイヴ・ウォーレン
衣装デザイン:モニク・プリュドム
編集:ミック・オーズリー
音楽:マイケル・ダナ/ジェフ・ダナ
出演:ヒース・レジャー/クリストファー・プラマー
ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル
リリー・コール/アンドリュー・ガーフィールド/ヴァーン・トロイヤー/トム・ウェイツ
残念ながら、撮影半ばにして亡くなってしまったヒース・レジャーの最後の出演作で、
幸運なことに彼の遺志をついで友人である、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらが出演し完成させた作品。
内容はテリー・ギリアムらしい、ちょっと毒のある、凝った設定のファンタジー。
ギリアム・ファンタジー好きとしては是非観なくてはと考えていた一本。
2007年のロンドン、パルナサス博士率いる旅芸人一座がやっている出し物は、
心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。
しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。
或る晩、一座は偶然首つり男トニーを助け、そこから物語は広がっていくのだが…。
配役と設定が本当に良い。
キーマンのパルナサス博士に名優クリストファー・プラマー。
そしてパルナサス博士と敵対する悪魔Mr.ニック役に"コーヒー&シガレッツ"以来のトム・ウェイツ。
彼らの存在感は計り知れない。トム・ウェイツには役柄の中でもくわえ煙草に嗄れ声で一曲披露してほしかったけれど…。
パルナサス博士の娘ヴァレンティナ役にはモデルのリリィ・コール。
そのパーフェクト・ボディとドールフェイスもさることながら、
ベテランを差し置いて驚くほどの存在感を醸し出している。文句なしに適役。
ヒースの友人お三方も安定感のある演技で設定を崩すことなく、見事につないでいる。
ただ、そこに説明的な演技なり、言葉がどうしても必要になってしまうので、
やはり役者が変わることによってのつながりの違和感は少し感じてしまう…。
ヒース・レジャーの死は本当に残念。
この作品だけでなく、今後の彼が出演したであろう実りある作品の数々のためにも。
頭の中で考えていることが具現化されたら…という設定は、
きっと常々ギリアム監督自身が考えていたテーマではないだろうか。
そこにそれぞれの人々の選択肢を必要とさせ、現代の寓話とした。
この物語、楽しめる人は100%楽しめるだろうし、
そうでない人には…とことん退屈な物語になりえるかもしれない。
もちろん、私は前者だけれど。
"THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS"
Dr.パルナサスの鏡
2009/ENG=CAN/124min
監督:テリー・ギリアム
製作:ウィリアム・ヴィンス/エイミー・ギリアム/サミュエル・ハディダ/テリー・ギリアム
製作総指揮: デイヴ・ヴァロー/ヴィクター・ハディダ
脚本:テリー・ギリアム/チャールズ・マッケオン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
アートディレクション:デイヴ・ウォーレン
衣装デザイン:モニク・プリュドム
編集:ミック・オーズリー
音楽:マイケル・ダナ/ジェフ・ダナ
出演:ヒース・レジャー/クリストファー・プラマー
ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル
リリー・コール/アンドリュー・ガーフィールド/ヴァーン・トロイヤー/トム・ウェイツ
ご訪問(nice!)ありがとうございました
映画はここのところ見る機会が減っていましたが
こちらで紹介されている記事をこれから見させていただいて
何か鑑賞しようかなぁなんて考えてます^^
ヒース・レジャーの遺作はこちらの作品になるんですね
ダークナイトの印象が強いですよねぇ(あれ、ほんとに素晴らしかったです)
by ちょっとピンぼけ (2010-02-26 08:40)
>>ちょっとピンぼけさん
nice!ありがとうございました。
是非また遊びに来てください。
ダークナイトも評価高いですよね。
ホントに亡くなったのが残念な俳優です…。
by movielover (2010-02-26 22:11)