"いのりのかたち"@根津美術館 [ART]
特にどの宗教を信じていて、どの宗教を好きだとかいうことはないのですが、
宗教的な物を観るのはなぜか好きだったりします。
見ていると、心が落ち着くと言うか。
旅行に行っても、教会や聖堂や寺院ははずせないスポットだったりします。
人は文明を築くとともに、常に宗教と歩み、そこに救いを見出してきました。
個人的な意見なのですが、原始的宗教と、原始的芸術はともに
アートの発展にすくなからず宗教が寄与していると言っても過言ではないのでは。
アートと宗教はプリミティブな時代から常に寄り添っている気がします。
さて、リニューアルしてから初めて、根津美術館に行ってきました。
実業家で茶人の初代・根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた、
日本には珍しい戦前からの歴史がある私立美術館です。
リニューアルした建物の設計者は隅研吾。
去年彼の設計で有名な長崎美術館を訪れましたが、
こちらもちょっと感銘を受けるくらいの迫力と洗練された雰囲気の建物でした。
エントランスの佇まいからすでに、自然と心が穏やかになるような作りになってます。
さて、現在の展示は"いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品"
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
柔和な菩薩像や仏像、所蔵品の中でも目玉である八十一尊曼荼羅も見事だったけれど、
目に焼き付いて離れなかったのは、一面六臂の愛染明王像。
愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、
むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持っているそうで、
何とも現世の人間に都合のいい仏です。
見た目は真紅に染まった忿怒相(怒ったような顔)であるけれど、
その名が示すとおり「恋愛・縁結び・家庭円満」などをつかさどる仏。
そのギャップにしばし見入りました。
こんな仏だったら私も信仰できるかもしれません（笑）。
展示を観た後は庭園へ。
ここを見ると根津氏の財力がいかに豊かなものだったか、想像されます。
数々の茶室や宗教的な彫刻など、ここが青山だということをものの見事に忘れさせてくれます。
が、…蚊がすごかった上に、スズメバチに注意とさえありました(笑)。
ちょっとだけ、都会で癒された一日でした。
宗教的な物を観るのはなぜか好きだったりします。
見ていると、心が落ち着くと言うか。
旅行に行っても、教会や聖堂や寺院ははずせないスポットだったりします。
人は文明を築くとともに、常に宗教と歩み、そこに救いを見出してきました。
個人的な意見なのですが、原始的宗教と、原始的芸術はともに
アートの発展にすくなからず宗教が寄与していると言っても過言ではないのでは。
アートと宗教はプリミティブな時代から常に寄り添っている気がします。
さて、リニューアルしてから初めて、根津美術館に行ってきました。
実業家で茶人の初代・根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた、
日本には珍しい戦前からの歴史がある私立美術館です。
リニューアルした建物の設計者は隅研吾。
去年彼の設計で有名な長崎美術館を訪れましたが、
こちらもちょっと感銘を受けるくらいの迫力と洗練された雰囲気の建物でした。
エントランスの佇まいからすでに、自然と心が穏やかになるような作りになってます。
さて、現在の展示は"いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品"
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
柔和な菩薩像や仏像、所蔵品の中でも目玉である八十一尊曼荼羅も見事だったけれど、
目に焼き付いて離れなかったのは、一面六臂の愛染明王像。
愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、
むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持っているそうで、
何とも現世の人間に都合のいい仏です。
見た目は真紅に染まった忿怒相(怒ったような顔)であるけれど、
その名が示すとおり「恋愛・縁結び・家庭円満」などをつかさどる仏。
そのギャップにしばし見入りました。
こんな仏だったら私も信仰できるかもしれません（笑）。
展示を観た後は庭園へ。
ここを見ると根津氏の財力がいかに豊かなものだったか、想像されます。
数々の茶室や宗教的な彫刻など、ここが青山だということをものの見事に忘れさせてくれます。
が、…蚊がすごかった上に、スズメバチに注意とさえありました(笑)。
ちょっとだけ、都会で癒された一日でした。
- 作者: 中村 元
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2002/07
- メディア: 大型本
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
バーミヤーン、遙かなり―失われた仏教美術の世界 (NHKブックス)
- 作者: 宮治 昭
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
私も無宗教といっていいと思うのですが、
色んな宗教には興味があって、宗教本を手に取ったりします。
お地蔵様を見かけると手を合わせたりします。
年齢を重ねたのも関係してるかも＾＾；
by figaro (2010-07-26 23:00)
>>figaroさん
確かに年齢は関係あるかもしれませんね(笑)。
その宗教が何であれ、手を合わせたくなってしまうのは、
そこに真摯なものが介在するからかなと思います。
宗教語り出すといろんな問題が出てきちゃいますけどね(汗)。
by movielover (2010-07-27 01:30)
その愛染明王、自分も信仰できそうです(笑)
抑えるよりもそのパワーを活かせるととても良い方向に向かえますよね。 ^^
じぶんも別にどれかの宗教を信じている訳ではありませんが、お寺や神社、教会に行くと気持ちが引き締まります。やはり、何かのパワーはあるのかもしれませんね。
東京って意外と緑が多い都市なんですよね。
by moz (2010-07-27 06:04)
>>mozさん
コメントありがとうございます。
パワースポットと呼ばれるところも神社仏閣が多いですよね。
何かのパワーはあると思います。
ホント東京は意外と緑がありますよね。
こんなところが!!というような癒しスポットがあったりして。
by movielover (2010-07-29 12:43)
こんばんは。
私は関西の人間なので、最近はなかなか東京へも行けませんが、
根津美術館はぜひ一度は訪れたい所です。お庭も美しいですね。
宗教的なものには私も惹かれます。特に神社には、パワーがあると
感じますね。訪れるだけで、すがすがしい気持ちになれます。
by coco030705 (2010-08-05 21:46)
>>coco030705さん
本当に都会の癒しの場所です。
関西にも素敵なところ色々ありますよね。
奈良・京都など行きたいところがいっぱいあります!!
by movielover (2010-08-07 11:16)