小谷元彦展"幽体の知覚"@森美術館 [ART]
久しぶりの更新。
今回はサボっていたわけではなく、my vaioの液晶が急に乱れるようになり、
ついにはお亡くなりになってしまったので、修理に出してました。
結構昔からsony製品好きでデジカメもサイバーショットですが、
愛機は3年で2回も壊れているので、「vaioは壊れやすい」は本当かなと思う今日この頃。
修理窓口の対応もいまいちでかなり時間もかかったけれど、
この機種特有の不具合だったらしく、マザーボード交換でデータもそのまま、無時手元に。
それにしてもiphoneに替えていてよかったと切実に思いました。
PCが手元になかった間、iphoneがなかったら不便で仕方なかったはず。
でもblogの更新はやっぱりiphoneじゃ無理…so-netブログのアプリは使い方もよくわからず、
アプリ用IDの発行の仕方がいまだよくわかりません。それにしても直ってよかった。
さて、更新できなかった間に見た映画、アートのレビューを少しずつしていこうかなと思います。
先週珍しく用事があって訪れた六本木ヒルズ。
木・金は美術館が夜遅くまでやっていることもあって、覗いてみました。
小谷元彦展"幽体の知覚”
と、その前に、自分へのご褒美ビール&ヒルズの夜景。
さて、小谷元彦。
初めて作品を目にしたけれど…、東京藝術大学で彫刻を学び、その後は彫刻にとどまらず、
痛みと恐怖、美しさと醜くさ、生と死、聖と俗の多層的なイメージを幅広い手法で具象化するアーティスト。
人間の不安定なこころの柔らかい部分を、的確にえぐるようなシュールな作品が特徴。
真っ白な会場に、ぽつりぽつりとインパクトの強い作品が、テーマごとに並べられている。
初めは剥製などを使った、リアリスティックな作品を多く展示。
Electro (Bambi)
エレクトロ(バンビ)2003
Human Lesson (Dress01)
ヒューマン・レッスン (ドレス01) 1996
Skelton
スケルトン 2003
そして、『ダイイング・スレイブ(瀕死の奴隷』シリーズでは、
無数の突起を持つ巨大な頭蓋骨が、ゆっくり回り続けている。
語彙が少なくて申し訳ないけれど、とてつもなくシュルレアリスティックな空間。
そして圧巻だったのがこちら。
Inferno
インフェルノ 2008-10
映像を映し出す八面の壁に囲われた空間で、中に入ると滝のごとく水の流れる映像に囲まれる。
その水の流れも時々リワインドしたり、ストップしたり、非現実的空間の体験に興奮。
床も天井も鏡になっていて、本当に吸い込まれそうな気がしてしまう。地に足が付いている感じがしない、浮遊感もある。
なんだか出た後は少し感覚がマヒしているかのような気分になった。
その後のSP2『New born』シリーズは静けさに満ちた、清冽な白の連なりが印象的な作品群。
架空の生き物の骨や化石のようなオブジェを並べた空間は、理科室や博物館を思わせる空気。
SP2 Newborn"Viper"
ニューボーン(ヴァイパー) 2007
そして圧巻のSP4"the specter"シリーズ。
異形の者たちを表したリアリスティックな彫刻群は観る者を圧倒する。
馬も、人も、生きながら皮をはがれ、そのままゾンビになったようなリアルさ。
夢に出てきそうな不気味な迫力。
SP4:The Specter-What wanders around in every mind
ザ・スペクター"すべての人の脳内で徘徊するもの” 2009
SP4:The Specter-Arabesque woman with a heart
ザ・スペクター"心臓を持つ唐草女” 2009
そして打って変わって次の『ホロウ』シリーズはまた白く不気味さを湛えた静けさと、
微妙なバランス感覚に満ちた作品群。
Hollow:Duplex
ホロウ:デュプレックス 2009
ビデオインスタレーションNo.44は、六本木の夜景をバックに、
小谷自身の血が混じったシャボン玉を映し出す、こちらも痛みとともにある美しさを感じさせられた。
最後のヴィデオ作品はPOPな、でも小谷ワールドを髣髴させる少女の世界を映し出す。
観終わった後に、喪失感と満足感、相反するふたつの感情を湧きあがらせる、
観る者を圧倒し、何かを考えさせる、そんな展示だった。
この人の頭の中は一体どうなっているんだろうと疑わせる、
才能っていうのは、存在するんだな、ということをひしひしと感じさせる作品群。
好き嫌いはあるだろうけれど、アートの力を信じさせてくれる、そんな強さを感じた。
お腹いっぱいでもう観たくない気もするけれど、もういちど一度観たくなるような気もする。
SP extra Leatherface is sculptoe"World is Beautiful" 2007
2/27まで。
今回はサボっていたわけではなく、my vaioの液晶が急に乱れるようになり、
ついにはお亡くなりになってしまったので、修理に出してました。
結構昔からsony製品好きでデジカメもサイバーショットですが、
愛機は3年で2回も壊れているので、「vaioは壊れやすい」は本当かなと思う今日この頃。
修理窓口の対応もいまいちでかなり時間もかかったけれど、
この機種特有の不具合だったらしく、マザーボード交換でデータもそのまま、無時手元に。
それにしてもiphoneに替えていてよかったと切実に思いました。
PCが手元になかった間、iphoneがなかったら不便で仕方なかったはず。
でもblogの更新はやっぱりiphoneじゃ無理…so-netブログのアプリは使い方もよくわからず、
アプリ用IDの発行の仕方がいまだよくわかりません。それにしても直ってよかった。
さて、更新できなかった間に見た映画、アートのレビューを少しずつしていこうかなと思います。
先週珍しく用事があって訪れた六本木ヒルズ。
木・金は美術館が夜遅くまでやっていることもあって、覗いてみました。
小谷元彦展"幽体の知覚”
と、その前に、自分へのご褒美ビール&ヒルズの夜景。
さて、小谷元彦。
初めて作品を目にしたけれど…、東京藝術大学で彫刻を学び、その後は彫刻にとどまらず、
痛みと恐怖、美しさと醜くさ、生と死、聖と俗の多層的なイメージを幅広い手法で具象化するアーティスト。
人間の不安定なこころの柔らかい部分を、的確にえぐるようなシュールな作品が特徴。
真っ白な会場に、ぽつりぽつりとインパクトの強い作品が、テーマごとに並べられている。
初めは剥製などを使った、リアリスティックな作品を多く展示。
Electro (Bambi)
エレクトロ(バンビ)2003
Human Lesson (Dress01)
ヒューマン・レッスン (ドレス01) 1996
Skelton
スケルトン 2003
そして、『ダイイング・スレイブ(瀕死の奴隷』シリーズでは、
無数の突起を持つ巨大な頭蓋骨が、ゆっくり回り続けている。
語彙が少なくて申し訳ないけれど、とてつもなくシュルレアリスティックな空間。
そして圧巻だったのがこちら。
Inferno
インフェルノ 2008-10
映像を映し出す八面の壁に囲われた空間で、中に入ると滝のごとく水の流れる映像に囲まれる。
その水の流れも時々リワインドしたり、ストップしたり、非現実的空間の体験に興奮。
床も天井も鏡になっていて、本当に吸い込まれそうな気がしてしまう。地に足が付いている感じがしない、浮遊感もある。
なんだか出た後は少し感覚がマヒしているかのような気分になった。
その後のSP2『New born』シリーズは静けさに満ちた、清冽な白の連なりが印象的な作品群。
架空の生き物の骨や化石のようなオブジェを並べた空間は、理科室や博物館を思わせる空気。
SP2 Newborn"Viper"
ニューボーン(ヴァイパー) 2007
そして圧巻のSP4"the specter"シリーズ。
異形の者たちを表したリアリスティックな彫刻群は観る者を圧倒する。
馬も、人も、生きながら皮をはがれ、そのままゾンビになったようなリアルさ。
夢に出てきそうな不気味な迫力。
SP4:The Specter-What wanders around in every mind
ザ・スペクター"すべての人の脳内で徘徊するもの” 2009
SP4:The Specter-Arabesque woman with a heart
ザ・スペクター"心臓を持つ唐草女” 2009
そして打って変わって次の『ホロウ』シリーズはまた白く不気味さを湛えた静けさと、
微妙なバランス感覚に満ちた作品群。
Hollow:Duplex
ホロウ:デュプレックス 2009
ビデオインスタレーションNo.44は、六本木の夜景をバックに、
小谷自身の血が混じったシャボン玉を映し出す、こちらも痛みとともにある美しさを感じさせられた。
最後のヴィデオ作品はPOPな、でも小谷ワールドを髣髴させる少女の世界を映し出す。
観終わった後に、喪失感と満足感、相反するふたつの感情を湧きあがらせる、
観る者を圧倒し、何かを考えさせる、そんな展示だった。
この人の頭の中は一体どうなっているんだろうと疑わせる、
才能っていうのは、存在するんだな、ということをひしひしと感じさせる作品群。
好き嫌いはあるだろうけれど、アートの力を信じさせてくれる、そんな強さを感じた。
お腹いっぱいでもう観たくない気もするけれど、もういちど一度観たくなるような気もする。
SP extra Leatherface is sculptoe"World is Beautiful" 2007
2/27まで。
小谷元彦 幽体の知覚 Odani Motohiko Phantom Limb
- 作者: 小谷元彦
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2011/01/26
- メディア: 単行本
これ、おもしろそうだなあ。。。
by cjlewis (2011-02-13 20:36)
何だか面白そう♪
私もVAIO使って約5年です。
買ってすぐに落っことして、保障期間中に交換してもらいました。
その後は、ソフトの不具合などで何度かリカバリしましたが、
無事に使えています。壊れまで愛用する予定。
FeliCaポートがあるから何かと便利なんですよね^^
by figaro (2011-02-13 21:23)
>>cjlewisさん
面白かったですよ!!
最近見た中でもかなりおススメの展示です。
2月中はやっているので、お時間あればぜひ。
>>figaroさん
vaio5年ですか~
私はvaio2台目で、前の機種は7年くらい使いました。
vaioでも案外頑丈な機種だったようで…。
でも今の機種は3年で二回も壊れてます…。
この子も5,6年は使いたいんですけどねー。
Felicaポート確かに便利!!
でもiphoneにしてしまったので、まったく使えなくなってしまいました(笑)。
by movielover (2011-02-13 23:26)
なんだかすごい・・・
ちょっと怖い感じもしますね^^;
東京タワー素敵です^^
by **NAO** (2011-02-13 23:50)
>>**NAO**さん
コメントありがとうございます。
怖いけど観たくなる…そんな感じでした!
by movielover (2011-02-17 00:16)
おもしろそうで興味をそそられますね。
ちょっと怖いような感じがまたいいです(笑
私もvaio使っています。ふたつ目です。
by citron (2011-02-17 11:38)
>>citronさん
この怖いけど観たくなる感じが小谷さんの作品の持ち味なんでしょうね。
Vaioふたつ目ですか!!
やっぱりソネブロユーザーはsony製品ユーザーが多いのかもしれませんね。
by movielover (2011-02-23 00:47)
お祝いのコメント☆
ありがとうございます!
これからもお茶屋として
より一層頑張ってまいりますので、
よろしくお願い致します!
by お茶屋 (2011-02-23 10:34)
>>お茶屋さん
いつかお店にも寄らせていただきたいと思ってるのですが、
蒲田、最近縁のない土地で…。
でも近くに行くことがあったらいつかきっと寄らせていただきますね。
末永くお幸せに!!
by movielover (2011-02-27 19:59)