"AVATAR"-アバター(2009) [movie-a]
遅ればせながらようやく観ました"AVATAR"-アバター@新宿バルト9。
正直色々なところで評価されていたし、ずっと観たいと思っていたけれど、
かなりの長時間ということもあり、心と体に余裕がある日でないと…と思っていた作品。
キャメロン監督の構想から14年、
この作品が持つテーマと、映像技術の進歩とがようやくリンクして制作に至ったということだけれど、
みなさんが言っていることをここでもう一度声を大にして言いたい。
「今年観るべき一本」
テクニカルなことは本当によくわからないし、なにせ3Dで映画を観るのが初めてなもので、
映像の問題について細かいことはあまり言えない。
ただひとつだけ言うと、バルト9はXpanD方式で、とにかくメガネが重いのが難点。
上映中、しょっちゅうメガネの位置を直していたのだけれど、
その不快感と2時間半を超す上映時間が苦にならないくらい、眼は画面に釘付けだった。
まずその世界観がすごい。
緑を失った地球から、貴重な鉱物を求めてやってくる人間(スカイピープル)たち。
主人公ジェイクは地球上での戦争で負傷して下半身不随になった元海兵隊員。
彼はアルファ・ケンタウリ系惑星・ポリフェマスの最大の衛星パンドラでのアバター・プロジェクトの参加者に選ばれる。
人間に似てはいるが高い身体能力を持ち、自然と調和して生きるナヴィ族。
アバター・プロジェクトとはそのナヴィ族のDNAと人間のDNAを掛け合わせた肉体アバターに意識をリンクさせ、
その肉体を使って彼らの中に溶け込むことで、彼らの情報を得、侵略の手がかりとするプロジェクト。
ジェイクはそのプロジェクトでアバターの姿で再び自由に動く体を手に入れ、
その身体を使ってナヴィの中に溶け込んでゆく。
ストーリーはキャメロン監督自身が語るように、ケビン・コスナーのダンス・ウィズ・ウルブズの宇宙バージョン。
人間たちが勝手に未開の種族と断定し、対話を図ろうとする一部の人たちを除いて、
彼らを排除しようとする白人vsスー族の図式がそのまま、
身勝手な人間vsナヴィ族の図式と重なる。
その関係性の根底にあるのは破壊を止めない人間のエゴと、
そのエゴと戦う人々、そして自然。
キャメロン監督のインスピレーションの源は様々なところにあるんだろうと思う。
その中での設定の矛盾や他の映画やアニメとの相似性はおいても、
彼が作り上げた世界観は多くの人の賛同を呼ぶところだろうと思う。
ナヴィ族の設定やパンドラの動植物、すべてが眼を見張る。
一方で対する人間はステレオタイプが多いような気がするのだけれど、
そういった点がさらにナヴィ族ととの構図を際立たせる感もある。
ナヴィ族はビジュアル的にも美しい。
ナヴィ族など役者は比較的あまり有名でない人が多いのだけれど、
キーパーソンであり、ジェイクと恋仲になるネイティリの母親で巫女のモアトが、
バグダッド・カフェのCCH・パウンダー、
ジェイクと対峙するあまりにも典型的な軍人タイプ、マイルズ大佐が、
パブリック・エネミーズで寡黙で男気あるFBI捜査官を演じていたスティーヴン・ラング、
ジェイクやナヴィ族に加担する男前な女性パイロット、トゥルーディに、
ガールファイトの ミシェル・ロドリゲス
そしてアバタープロジェクトのキーパーソン、グレイス博士にシガニー・ウィーバー。
映画の原点、映像で世界を驚かせる、という、リュミエール兄弟以後、
人が素晴らしい映像を観たときに感じるシンプルな「すごい!!!」という感情を、
素直に引き出してくれる作品だった。
ありがとうジェームズ・キャメロン。
"AVATAR"-アバター
2009/USA/162min
監督:ジェームズ・キャメロン
製作:ジェームズ・キャメロン/ジョン・ランドー
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:マウロ・フィオーレ
プロダクションデザイン:リック・カーター/ロバート・ストロンバーグ
衣装デザイン:デボラ・スコット
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーヴァー
スティーヴン・ラング/ミシェル・ロドリゲス/ジョヴァンニ・リビシ
ジョエル・デヴィッド・ムーア/CCH・パウンダー モアト
ウェス・ステューディ エイトゥカン/ラズ・アロンソ
映画の後はBLUENOTE JAPANがプロデュースしているので気になっていた、
Brooklyn Parlorブルックリンパーラー
http://www.brooklynparlor.co.jp/
新宿バルト9の地下で、雰囲気も良くて食事もまあまあ美味しかった。
食べたのはチキンと半熟玉子のサラダ(シーザーサラダ風)、シラスと菜の花のパスタ、メカジキのソテー。
時間が遅かったのであまり見られなかったけれど、本のセレクションも気になるところ。
家に帰ってもアバターの余韻さめやらず。
もう一度、できればIMAXでもぜひ観てみたい。
参考までに。こちらもなかなかいい作品。久しぶりに観てみたい。
正直色々なところで評価されていたし、ずっと観たいと思っていたけれど、
かなりの長時間ということもあり、心と体に余裕がある日でないと…と思っていた作品。
キャメロン監督の構想から14年、
この作品が持つテーマと、映像技術の進歩とがようやくリンクして制作に至ったということだけれど、
みなさんが言っていることをここでもう一度声を大にして言いたい。
「今年観るべき一本」
テクニカルなことは本当によくわからないし、なにせ3Dで映画を観るのが初めてなもので、
映像の問題について細かいことはあまり言えない。
ただひとつだけ言うと、バルト9はXpanD方式で、とにかくメガネが重いのが難点。
上映中、しょっちゅうメガネの位置を直していたのだけれど、
その不快感と2時間半を超す上映時間が苦にならないくらい、眼は画面に釘付けだった。
まずその世界観がすごい。
緑を失った地球から、貴重な鉱物を求めてやってくる人間(スカイピープル)たち。
主人公ジェイクは地球上での戦争で負傷して下半身不随になった元海兵隊員。
彼はアルファ・ケンタウリ系惑星・ポリフェマスの最大の衛星パンドラでのアバター・プロジェクトの参加者に選ばれる。
人間に似てはいるが高い身体能力を持ち、自然と調和して生きるナヴィ族。
アバター・プロジェクトとはそのナヴィ族のDNAと人間のDNAを掛け合わせた肉体アバターに意識をリンクさせ、
その肉体を使って彼らの中に溶け込むことで、彼らの情報を得、侵略の手がかりとするプロジェクト。
ジェイクはそのプロジェクトでアバターの姿で再び自由に動く体を手に入れ、
その身体を使ってナヴィの中に溶け込んでゆく。
ストーリーはキャメロン監督自身が語るように、ケビン・コスナーのダンス・ウィズ・ウルブズの宇宙バージョン。
人間たちが勝手に未開の種族と断定し、対話を図ろうとする一部の人たちを除いて、
彼らを排除しようとする白人vsスー族の図式がそのまま、
身勝手な人間vsナヴィ族の図式と重なる。
その関係性の根底にあるのは破壊を止めない人間のエゴと、
そのエゴと戦う人々、そして自然。
キャメロン監督のインスピレーションの源は様々なところにあるんだろうと思う。
その中での設定の矛盾や他の映画やアニメとの相似性はおいても、
彼が作り上げた世界観は多くの人の賛同を呼ぶところだろうと思う。
ナヴィ族の設定やパンドラの動植物、すべてが眼を見張る。
一方で対する人間はステレオタイプが多いような気がするのだけれど、
そういった点がさらにナヴィ族ととの構図を際立たせる感もある。
ナヴィ族はビジュアル的にも美しい。
ナヴィ族など役者は比較的あまり有名でない人が多いのだけれど、
キーパーソンであり、ジェイクと恋仲になるネイティリの母親で巫女のモアトが、
バグダッド・カフェのCCH・パウンダー、
ジェイクと対峙するあまりにも典型的な軍人タイプ、マイルズ大佐が、
パブリック・エネミーズで寡黙で男気あるFBI捜査官を演じていたスティーヴン・ラング、
ジェイクやナヴィ族に加担する男前な女性パイロット、トゥルーディに、
ガールファイトの ミシェル・ロドリゲス
そしてアバタープロジェクトのキーパーソン、グレイス博士にシガニー・ウィーバー。
映画の原点、映像で世界を驚かせる、という、リュミエール兄弟以後、
人が素晴らしい映像を観たときに感じるシンプルな「すごい!!!」という感情を、
素直に引き出してくれる作品だった。
ありがとうジェームズ・キャメロン。
"AVATAR"-アバター
2009/USA/162min
監督:ジェームズ・キャメロン
製作:ジェームズ・キャメロン/ジョン・ランドー
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:マウロ・フィオーレ
プロダクションデザイン:リック・カーター/ロバート・ストロンバーグ
衣装デザイン:デボラ・スコット
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーヴァー
スティーヴン・ラング/ミシェル・ロドリゲス/ジョヴァンニ・リビシ
ジョエル・デヴィッド・ムーア/CCH・パウンダー モアト
ウェス・ステューディ エイトゥカン/ラズ・アロンソ
映画の後はBLUENOTE JAPANがプロデュースしているので気になっていた、
Brooklyn Parlorブルックリンパーラー
http://www.brooklynparlor.co.jp/
新宿バルト9の地下で、雰囲気も良くて食事もまあまあ美味しかった。
食べたのはチキンと半熟玉子のサラダ(シーザーサラダ風)、シラスと菜の花のパスタ、メカジキのソテー。
時間が遅かったのであまり見られなかったけれど、本のセレクションも気になるところ。
家に帰ってもアバターの余韻さめやらず。
もう一度、できればIMAXでもぜひ観てみたい。
参考までに。こちらもなかなかいい作品。久しぶりに観てみたい。
ダンス・ウィズ・ウルブズ スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 東北新社
- メディア: DVD
へ~!!おもしろいんだ(><)
最近は、子供と一緒にティンカーベル2見に行きました。
ってアニメばかり見ています。
ワンピースの映画も初めて見に行ったよ。漫画好きなんだけど、アニメ見に行ったのは初めてで、よかった!尾田栄一郎ってすごい!!
めちゃめちゃ、余談でした(笑)
by ぴぴこ (2010-02-12 11:20)
いつか3Dの状態で「保有」出来る悦びを味わいたい1篇ですね。
おそらく3D映画はこれからたくさん作られるだろうけど、
「アバター」を超える作品は当分出て来ない気がします。
by ken (2010-02-12 20:05)
とうとう観ましたか。自分も先月観て度肝(死語?)抜かれました・・・
ストーリーはありがちな感じだけど分かりやすいしいい。
何より映像が今までの映画から次元がひとつ違ったね:)
by kissy (2010-02-12 21:59)
>>ぴぴこ
ワンピースすごい人気みたいだね!!
私がアバター観た映画館でも結構満員になってたよ~
>>kenさん
本当にいつか3Dで「保有」してみたい!!です。
アバターにチャレンジするこれ以降の3D映画は、
ずいぶん高いハードルを越えなくちゃいけないですよね。
nice!ありがとうございます。
>>kissy
とうとう観ました~
私も度肝(死語!!)抜かれました(笑)。
シンプルなストーリー、すごい映像、
本当に面白かった♪
by movielover (2010-02-12 23:24)
映画の面白さを満喫できる作品ですね。
世界中で大ヒットしているのも納得の一本でした。
by hash (2010-02-13 20:38)
>>hashさん
映画ってこんなに面白いものなんだ!!
っていうのを久々にリアルに映画館で体感できました。
ヒットも納得ですね。
by movielover (2010-02-15 22:09)