"Wonderland" ひかりのまち(1999) [movie-w]
これも何度も観返す映画のひとつ「ひかりのまち」。
原題はWonderland、全編手持ちカメラで、
照明もエキストラも使わず撮影したというその映像は、
どこか夢の中で見た景色のような雰囲気で、原題そのままの風情。
反面リアルな生々しさもある。
三姉妹の次女のナディアは27歳、
カフェで働きながら伝言ダイヤルで相手を探す毎日。
彼女を中心に、両親や姉妹、その周りの人々の日々を追って、物語は進行する。
長女デビーは子供っぽい旦那に愛想をつかせ、女手ひとつで息子を育て、
三女モリーは臨月のお腹を抱えながらも、
彼女に一言の相談もなく仕事を辞めてしまった旦那とのトラブルに心を痛め、
三人の両親は、長年に渡る冷え切った関係を修復することも出来ない。
しかし救いは必ずどこかにあり、彼らはみなそれを探して生きている。
大きな悲しみとやるせなさに打ちのめされながらも、
人は小さな喜びを見出しながら生きていくのだ。
まさに「人生って、こんなもの」
登場人物が夜の街を移動する場面がいくつかあるのだが、
街の光が幻想的な雰囲気をかもし出していて、
自分があてどなく夜の街を徘徊した時の気分を思い出した。
ロンドンの夜の街にマイケル・ナイマンの音楽がものすごくよく似合う。
美しいだけの話ではないのに、なんというか、登場人物の心の機微が、
宝石のように輝く結晶になって観客の手のひらに零れ落ちてくる、 そんな印象がある。
音と、映像の甘美なシンクロニシティを楽しんでほしい映画。
ひかりのまち:Wonderland
1999/イギリス/1h49m
監督:マイケル・ウィンターボトム Michael Winterbottom
音楽:マイケル・ナイマン Michael Nyman
脚本:ローレンス・コリアト Laurence Coriat
出演:ジーナ・マッキー Gina McKee
シャーリー・ヘンダーソン Shirley Henderson
モリー・パーカー Molly Parker
ジョン・シム John Simm
スチュアート・タウンゼント Stuart Townsend
イアン・ハート Ian Hart
原題はWonderland、全編手持ちカメラで、
照明もエキストラも使わず撮影したというその映像は、
どこか夢の中で見た景色のような雰囲気で、原題そのままの風情。
反面リアルな生々しさもある。
三姉妹の次女のナディアは27歳、
カフェで働きながら伝言ダイヤルで相手を探す毎日。
彼女を中心に、両親や姉妹、その周りの人々の日々を追って、物語は進行する。
長女デビーは子供っぽい旦那に愛想をつかせ、女手ひとつで息子を育て、
三女モリーは臨月のお腹を抱えながらも、
彼女に一言の相談もなく仕事を辞めてしまった旦那とのトラブルに心を痛め、
三人の両親は、長年に渡る冷え切った関係を修復することも出来ない。
しかし救いは必ずどこかにあり、彼らはみなそれを探して生きている。
大きな悲しみとやるせなさに打ちのめされながらも、
人は小さな喜びを見出しながら生きていくのだ。
まさに「人生って、こんなもの」
登場人物が夜の街を移動する場面がいくつかあるのだが、
街の光が幻想的な雰囲気をかもし出していて、
自分があてどなく夜の街を徘徊した時の気分を思い出した。
ロンドンの夜の街にマイケル・ナイマンの音楽がものすごくよく似合う。
美しいだけの話ではないのに、なんというか、登場人物の心の機微が、
宝石のように輝く結晶になって観客の手のひらに零れ落ちてくる、 そんな印象がある。
音と、映像の甘美なシンクロニシティを楽しんでほしい映画。
ひかりのまち:Wonderland
1999/イギリス/1h49m
監督:マイケル・ウィンターボトム Michael Winterbottom
音楽:マイケル・ナイマン Michael Nyman
脚本:ローレンス・コリアト Laurence Coriat
出演:ジーナ・マッキー Gina McKee
シャーリー・ヘンダーソン Shirley Henderson
モリー・パーカー Molly Parker
ジョン・シム John Simm
スチュアート・タウンゼント Stuart Townsend
イアン・ハート Ian Hart
2010-01-18 23:15
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コメント(2)
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はじめまして。
私もこの作品大好きなんです。繰り返し観たくなりますよね。
この作品を観た後、実際にロンドンに暮らしたことがありますが、
ロンドンの印象にこれほど近い作品はないといってもいいです。
サントラもいいですよね。
前にロケ地巡りをしたことがあります。そのブログをトラバさせて頂きますね。
by クリス (2010-01-31 01:41)
>>クリスさん
はじめまして!
コメント、ナイス、TBありがとうございます。
住んでいたなんて羨ましいです。
この映画を観るたびにまたロンドンに行きたくなります。
by movielover (2010-02-03 02:08)