"SEX AND THE CITY 2-セックス・アンド・ザ・シティ2"(2010) [movie-s]
世代のせいなのか、私を含め、同世代でSEX AND THE CITYにはまった女性は非常に多い。
男性陣にはあまり共感を得られないのはもっともだし、
あまりこのシリーズに共感を持たれても困ってしまうけれど、
それにしても長年にわたり世界中の、
特に「もう若くはないと自覚してもがいている」女性の支持を得たシリーズはないと思う。
とは言え、前作も然り、シリーズを観ずに映画だけで理解して楽しもうと思っても、難しい。
各所にちりばめられたネタ、例えば主演の4人組の友人のゲイカップルの結婚式など、
初めて観る人には何だこりゃ、と言う感じだろうけれど、
シリーズを知る人は彼らがどれだけ犬猿の仲だったか、ということを知っているので、
そこでまた思うところが出てくるのである。
テーマは…結婚というものと夫婦のあり方。
キャリーはせっかく二年前にやっとのことでゴールインしたジョンとの間に倦怠期を迎え、
週に数日離れて暮らそうと提案され、
サマンサは相変わらずだが、更年期を乗り越えるために浴びるようにサプリを飲むしかなく、
ミランダは仕事先のパートナーとの間に問題を抱えてストレスをため、
シャーロットは二児の育児に精一杯なうえに、頼りにしているが若くてセクシーな子守に、
夫が目移りしてしまうのではないかと心配する毎日。
そんなときにサマンサがアラブのシェリフに招待され、
アブダビでのゴージャスなバカンスを楽しむことに。
アブダビの豪華な舞台設定や彼女たちのファッションは楽しかったけれど…。
ストーリー展開は深みや盛り上がりに欠け、
最終的に私の一番の印象は…「みんな歳取ったね…」
あらがえない老いのサインは過去のシリーズを観ている眼にはやけにはっきりと感じられてしまって、
彼女たちがもうこのシリーズではじけられる年齢ではないことを思い知らされる。
もちろん彼女たちの実年齢に比して、若く見えるのは確かだし、
かなりの努力でそのボディーを保っているのだろうとは思う。魅力的と言っていい。
劇中で更年期障害に悩まされてはいるけれど、サマンサが52歳、なんて、誰がリアルに受け止められるだろう。
ただ、シリーズ自体が最高だったから、やはりドラマシリーズとして完成された作品であるがゆえに、
後日談として作られた映画を真に映画として受け入れるのはやはりお門違いなのかもしれない。
ストーリー自体は、どちらかというとおざなりな後日談、
ハチャメチャなセレブバケーションの道中のコメディ的な色彩と、ファッションに目が行ってしまい、
エキゾチックでゴージャスな中東の雰囲気は楽しめたけれど、全くストーリーに感情移入できなかった。
とはいえ、パトリシア・フィールドのスタイリングは金もかかっているだろうけれど、
相変わらずため息をつきたくなるような華やかさ。
そして、着こなせる体型を維持している彼女たちには感服させられる。
もちろん、シリーズ終了から第2弾目のこの映画を心待ちにしていて、
観て楽しんだろう大ファンの方々はいるだろうし、否定するつもりもないけれど、
シリーズの一ファンだった私でも、観た後に「あーあ」とため息をつきたくなるような感じだった。
ちなみに興行成績も、前作の6割程度。やはり現実はシビア。
残念ながらリリースされて間もないDVDがTSUTAYAで30%、40%OFFになっていたのが、
この映画の価値を端的に表現しているのかな、と思い知らされてしまった。残念。
3はあるのかどうなのか…まあ、あったとしたら一応観てしまいそうな気はするけれど。
SEX AND THE CITY 2
セックス・アンド・ザ・シティ2
2010/USA/147min
監督:マイケル・パトリック・キング
製作:マイケル・パトリック・キング/サラ・ジェシカ・パーカー/ダーレン・スター/ジョン・メルフィ
原作:キャンディス・ブシュネル
キャラクター創造:ダーレン・スター
脚本:マイケル・パトリック・キング
撮影:ジョン・トーマス
衣装デザイン:パトリシア・フィールド
編集:マイケル・バーレンバウム
音楽:アーロン・ジグマン
出演: サラ・ジェシカ・パーカー/キム・キャトラル/クリスティン・デイヴィス/シンシア・ニクソン
ジョン・コーベット/クリス・ノース/デヴィッド・エイゲンバーグ/エヴァン・ハンドラー
ジェイソン・ルイス/ウィリー・ガーソン/マリオ・カントーネ/ライザ・ミネリ
マイリー・サイラス/ペネロペ・クルス/オミッド・ジャリリ
TVシリーズはおススメです
男性陣にはあまり共感を得られないのはもっともだし、
あまりこのシリーズに共感を持たれても困ってしまうけれど、
それにしても長年にわたり世界中の、
特に「もう若くはないと自覚してもがいている」女性の支持を得たシリーズはないと思う。
とは言え、前作も然り、シリーズを観ずに映画だけで理解して楽しもうと思っても、難しい。
各所にちりばめられたネタ、例えば主演の4人組の友人のゲイカップルの結婚式など、
初めて観る人には何だこりゃ、と言う感じだろうけれど、
シリーズを知る人は彼らがどれだけ犬猿の仲だったか、ということを知っているので、
そこでまた思うところが出てくるのである。
テーマは…結婚というものと夫婦のあり方。
キャリーはせっかく二年前にやっとのことでゴールインしたジョンとの間に倦怠期を迎え、
週に数日離れて暮らそうと提案され、
サマンサは相変わらずだが、更年期を乗り越えるために浴びるようにサプリを飲むしかなく、
ミランダは仕事先のパートナーとの間に問題を抱えてストレスをため、
シャーロットは二児の育児に精一杯なうえに、頼りにしているが若くてセクシーな子守に、
夫が目移りしてしまうのではないかと心配する毎日。
そんなときにサマンサがアラブのシェリフに招待され、
アブダビでのゴージャスなバカンスを楽しむことに。
アブダビの豪華な舞台設定や彼女たちのファッションは楽しかったけれど…。
ストーリー展開は深みや盛り上がりに欠け、
最終的に私の一番の印象は…「みんな歳取ったね…」
あらがえない老いのサインは過去のシリーズを観ている眼にはやけにはっきりと感じられてしまって、
彼女たちがもうこのシリーズではじけられる年齢ではないことを思い知らされる。
もちろん彼女たちの実年齢に比して、若く見えるのは確かだし、
かなりの努力でそのボディーを保っているのだろうとは思う。魅力的と言っていい。
劇中で更年期障害に悩まされてはいるけれど、サマンサが52歳、なんて、誰がリアルに受け止められるだろう。
ただ、シリーズ自体が最高だったから、やはりドラマシリーズとして完成された作品であるがゆえに、
後日談として作られた映画を真に映画として受け入れるのはやはりお門違いなのかもしれない。
ストーリー自体は、どちらかというとおざなりな後日談、
ハチャメチャなセレブバケーションの道中のコメディ的な色彩と、ファッションに目が行ってしまい、
エキゾチックでゴージャスな中東の雰囲気は楽しめたけれど、全くストーリーに感情移入できなかった。
とはいえ、パトリシア・フィールドのスタイリングは金もかかっているだろうけれど、
相変わらずため息をつきたくなるような華やかさ。
そして、着こなせる体型を維持している彼女たちには感服させられる。
もちろん、シリーズ終了から第2弾目のこの映画を心待ちにしていて、
観て楽しんだろう大ファンの方々はいるだろうし、否定するつもりもないけれど、
シリーズの一ファンだった私でも、観た後に「あーあ」とため息をつきたくなるような感じだった。
ちなみに興行成績も、前作の6割程度。やはり現実はシビア。
残念ながらリリースされて間もないDVDがTSUTAYAで30%、40%OFFになっていたのが、
この映画の価値を端的に表現しているのかな、と思い知らされてしまった。残念。
3はあるのかどうなのか…まあ、あったとしたら一応観てしまいそうな気はするけれど。
SEX AND THE CITY 2
セックス・アンド・ザ・シティ2
2010/USA/147min
監督:マイケル・パトリック・キング
製作:マイケル・パトリック・キング/サラ・ジェシカ・パーカー/ダーレン・スター/ジョン・メルフィ
原作:キャンディス・ブシュネル
キャラクター創造:ダーレン・スター
脚本:マイケル・パトリック・キング
撮影:ジョン・トーマス
衣装デザイン:パトリシア・フィールド
編集:マイケル・バーレンバウム
音楽:アーロン・ジグマン
出演: サラ・ジェシカ・パーカー/キム・キャトラル/クリスティン・デイヴィス/シンシア・ニクソン
ジョン・コーベット/クリス・ノース/デヴィッド・エイゲンバーグ/エヴァン・ハンドラー
ジェイソン・ルイス/ウィリー・ガーソン/マリオ・カントーネ/ライザ・ミネリ
マイリー・サイラス/ペネロペ・クルス/オミッド・ジャリリ
TVシリーズはおススメです
Sex and the City エッセンシャルコレクションBOX セカンド・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD
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